誰もが自分らしく活躍できる企業へ。LGBTQ+への取り組み
女性の「美と健康」を社是として生まれたエル・ローズ。かねてより、女性をはじめ多様な人材が活躍できてこそ、会社が継続できるという考えのもと、環境づくりに取り組んでまいりました。
多様な人材が安心して活躍できるためには、組織として体制を整えることが不可欠。そこで、企業としての取り組みを実施するべく、有志による推進チームが生まれました。
目次
1.東京レインボープライドに参加。PRIDE指標取得を決意
チームメンバー2名が、2023年4月の東京レインボープライドを視察。
先行企業の取り組み事例や、課題を学びながら、お祭りを楽しみました。そのなかで知ったのが一般社団法人work with Prideが主催する「PRIDE指標」。企業が実施すべき取り組みがリストになっているため、これを指針とすることにしました。
2.LGBTQ+理解促進のための社内研修・啓発を実施
まずは何よりも、正しい理解が最優先ではないか。ということで、性的マイノリティに関する社内研修を実施しました。講師をお願いしたのは福井県で啓発活動を行うELLYふくいのメンバーであり、仁愛大学でジェンダー論の研究をされている織田暁子准教授。社長をはじめ、役員、管理職、一般社員が参加し、基礎的な知識を身につけました。
また、エル・ローズの社屋グラン・ゲートには、社員が自由に利用できる図書スペースがあります。ここに、LGBTQ+に対する理解促進のための書籍を常時設置し、触れる機会を増やしました。レインボープライドが近付いた時期など、サポートの機運が高まるタイミングでは、特設コーナーを設けています。
3.各種制度・設備を公正化。LGBTQ+だけでなく、すべての人の自由度向上に
次に取り組んだのが、制度の公正化による支援です。
通称名の使用が可能になったり、同性パートナーを持つ従業員に対し、法律婚の夫婦と同様の各種支給金、休暇制度や福利厚生が適用されるようになったりしました。これらは、今回のLGBTQ+への取り組みがきっかけで実施した制度変更ではありますが、旧姓のまま働きたい方や事実婚をしている方にとっても、選択肢が増える結果となりました。 さらに、望まないカミングアウトへの防止策として、申請フローも変更し、承認者を上長に限らないというルールに。
また、相談窓口を設置し、悩みを抱える従業員の負担軽減に努めています。
4.各種賛同・協賛の実施
企業の姿勢を表明するために、「Business for Marriage Equality」および「ビジネスによる LGBT 平等サポート宣言」に賛同しました。これらのアナウンスを通して、社員の意識にも変化があったように感じます。
5.ブランドを通して、福井LGBTQ映画祭に協賛
2021 年より販売しているバストフラットインナー「Nstyle」。これまで胸を「つぶす」インナーは「ナベシャツ」などと呼ばれ、胸をきつく圧迫するものが主流でしたが、胸をつぶさずに上方へ流すことで、体に負担をかけずに膨らみを目立たなくすることを実現した商品です。 バストをコンパクトに見せたい理由はさまざまですが、FTM*の方もそのひとり。ブランドコンセプト「“らしさ”からの解放」を社会でも実現するために、2023年12月3日(日)に開催された「福井 LGBTQ 映画祭 2023」に協賛いたしました。
これらの取り組みが評価され、「PRIDE指標2023」において「ゴールド」を受賞しました。
私たちは、多様な個性を持つ一人ひとりが、互いを認め合い、活かし合うことで、チームが力を発揮できると考えています。
そのために、まずは従業員が安心して自分らしく働ける環境をつくることを目指しました。 私たちの取り組みが、「他者と違う」ことに悩み、福井で就職することを諦める方や、自分のための商品が無いことに落ち込んでしまう方を減らす一助となることを願っています。