地産地消×アップサイクル。福井発「グリーン」コスメが生まれました。【環境配慮型ブランド「GREEN BASE」】
環境への配慮が当たり前になった昨今。
私たちエル・ローズは、地域コミュニティや生産者さんとも共同してよい循環を生み出すために、さらにサステナブルな商品開発を目指しています。
そのため自社ブランド「GREEN BASE」を通して、環境配慮、地域コミュニティの発展、次世代の教育などに取り組んできました。
GREEN BASEは、植物由来の原料にこだわったエル・ローズのプライベートブランド。
原料となる農作物の「捨てられるはずだったもの」が、化粧品へと生まれ変わります。
1. 地産地消へのこだわり
本ブランドの一番の特徴としては、福井県産品の残渣や規格外品が化粧品原料として活用されているというところ。
ひとつ目は、“三里浜オリーブ”。福井県福井市にある「三里浜オリーブ生産組合」が栽培しているオリーブです。
次に、“うちうらレモン”。福井県大飯郡高浜町にある「広瀬山自然公園管理組」が栽培しています。
両取り組みとも、収穫量が多くなく、規模が小さいため、収穫した果実を加工・販売するだけでは事業化が難しいという課題がありました。
そこで、搾りかすや廃棄されるものを使って化粧品を作成すれば、少量でたくさんの化粧品を作ることができるのではないかと、私たちが参入しました。
商品の売り上げの一部を三里浜農園・高浜町の運営費の一部とし、還元しており、両取り組みの更なる拡大を微力ながらお手伝いしています。
2. 地球環境へのこだわり
使用されているのは残渣や規格外品。
オリーブは、木を剪定した時の葉っぱと、オリーブオイル搾油時のオリーブ果実の搾りかすからエキス抽出を行い、化粧品原料をつくりました。
レモンからは、見た目が悪くそのままでは販売不可となってしまった規格外品や、レモネードの素をつくる際に出る切れ端、レモンの成長過程で剪定した葉などから、エキス抽出を行ったほか、レモン水とレモンの精油を蒸留加工で取り出して、それぞれ化粧品原料にしました。
捨てられるはずだったものを使用しているためゴミの廃棄量が減少しますし、自然由来成分99%以上のため、洗い流した廃液もクリーン。
さらに、農作物の生産から化粧品原料への加工まで、すべて福井県内で完結しており、輸送による環境負荷やコストが抑えられているといえます。
3. 商品価値へのこだわり
環境に良い製品でも、実際にお客様に使っていただけないことには、価値を発揮しません。
そこで、商品価値にもこだわっています。
たとえばこちらのハンドソープでは、
・すぐに洗える泡タイプ
・肌に優しいアミノ酸系洗浄剤を組み合わせて優しい洗い心地
・香料不使用でレモンの精油が心地よく広がる洗いあがり
を実現し、肌のうるおいを保ちながらさわやかな気持ちで手を洗える製品にいたしました。
また、レモンの枝葉からは“プチグレン”と呼ばれる精油がとれ、自律神経を整える効果が期待される成分として、化粧品業界では非常に価値の高いものとして知られています。そのため、枝葉からフローラルウォーターやアロマオイルを製造し、原料として使用しました。
ハンドソープやバームなど、さまざまな化粧品原料としてアップサイクルさせていただきました。
4. 地域との関わり
「地産地消」といっても、生産者の顔が見えないのは実感が湧かないと思いませんか。
私たちは産地にお邪魔し、コミュニケーションを重ねながら、原料への理解を深めました。
たとえば福井県高浜町の五色山公園では、うちうらレモンの葉の剪定や、収穫を手伝わせていただきました。作業を通してレモンに関する造詣も深くなり、品種を見分けるのが得意になったスタッフも。
収穫には地元内浦地区の保育所の園児、小学校の児童も参加し、とても和やかな雰囲気でした。
また、SDGsの授業にも取り組んでいる高浜中学校から、合同授業でハンドソープやSDGsの取り組みについて説明してほしいというご依頼を受け、実際に中学校にお邪魔してまいりました。
「普通に使っていたハンドソープにはいろいろな工夫がされていることがわかりました。色々な視点から商品をみてよりよくすることが大切で、それを消費する私たちはそのことを考えて使わなければいけないと思いました。」
「廃棄品を再利用しているのはいいなと思ったし、自分も物は最後まで使い切りたいと思った。」
といったコメントをいただき、これを機に生徒の方々やその親御様も環境配慮により興味を持っていただいて、ひとりひとりが将来を考える社会になっていったらいいなと思います。
■ グリーン社会の実現に向けて
これらの取り組みが評価され、ハンドソープやメンズフェイスウォッシュは、ソーシャルプロダクツアワードやサステナブルコスメアワードなどを受賞しました。
環境配慮型の商品開発を続けることによって、皆さんにとっての「持続可能な社会」がより明確になるように。
「持続可能な社会」を一番わかりやすく伝えられるブランドがGREEN BASEであるように。
そんな風に取り組んでいきたいと思っています。